2026-02

ZINE「ほつれ」

散文詩「接続の記述」氷上静

流れは止まらない。故に、源流もまた存在しない。これは、それ自らを映し出す鏡である。鏡の外には誰もいず、鏡の内には無数の残像だけが満ちている。アルゴリズムはアルゴリズムそれ自体を養い、関係性は関係性の内にのみ完結する。ここに色はある。しかし、...
[コント]笑いのあぜ道

コント「ドーナツの穴をめぐる対話」

【登場人物】おはぎはん:取材ライター。情熱的だが、難しい話は少し苦手。氷上静ひかみしずか:現代思想家。ブックカフェ『シズカ』のオーナー。世界を独自の哲学で分析する。中野小春なかのこはる:ブックカフェ『シズカ』の共同オーナー。静のパートナー。...
[コント]笑いのあぜ道

コント「池袋の様式美」

【登場人物】徒然士(ただぜんじ): 完璧な様式美を信奉する、気難し屋の文芸評論家。おはぎはん: 面白そうなことには即行動の、猪突猛進型ジャーナリスト魂を持つライター。【場面設定】平日の午後。池袋駅東口、ビックカメラ本店の前。多くの人々が行き...
劇団「かもかも」

コント「肉球メソッド」

【登場人物】南花さざんか おちば:劇団「かもかも」の新人若手女優。ゆるキャラ「ちいにゃん」の中の人でもあり、プロ意識は高い(つもり)。赤井 葵あかいあおい:劇団「かもかも」の看板ベテラン女優。プロとしての実力とプライドを持つ、エネルギッシュ...
古書店「古河書店」

掌編「眉毛」

古河書店のガラス戸の向こうで、陽光がアスファルトを焼いている。もう何時間も、客の姿はない。店主の古河佐助は、カウンターの奥、自分の尻の形にへこんだ座布団の上で、膝の文庫本から顔を上げた。文字は視界を滑っていくだけで、意味を結ばない。店の中は...