WORKS<千早亭小倉の作品>

箱庭の観察者として、構造の遊戯者として。

私、千早亭小倉の紡いできた「作品」にスポットを当てたページです。

私の作品には、大きく二つの軸があります。

一つは、ライフワークである、「ここあん村」に暮らす個性豊かな住人たちによる群像劇です。『水底に差す月光の輝きをキミはまだ知らない。』『二つ目の落語家と代弾きピアニストの恋』『ハッピーエンドの瞳』の3作品をベースに、高校・大学、図書館、ブックカフェ、居酒屋などを舞台にしたコントや、大きな自然災害からの復興を背景にした移動図書館の物語を通して、ひとりひとりが不器用ながらも「今」を肯定して生きる姿を描いたものです。
もう一つは、「物語の構造」そのものを自分の遊び場にした実験的な物語群です。人間とAIの関係性を問い直す近未来SFや、「転生」というシステムそのものにバグを見出す概念世界のメタフィクションなど、ジャンルのお約束(クリシェ)をあえて解体し、再構築することで、「人間とは何か」「知性とは何か」という根源的な問いにアプローチしています……と書くと、ちょっと大げさですが。
どの作品においても、私が一貫して大切にしているのは「まなざし」です。それは、完璧なヒーローではなく、矛盾を抱えたまま生きる人間たちへの賛歌であり、同時に、現実世界を少しだけ斜めから眺めるアイロニーでもあります。
ここあん村を舞台にした箱庭コント(シットコム)
箱庭コント・ショートショート一覧
日常の些細な一幕を切り取り、滑稽な笑いに昇華させたコントやショートショートを集めました。仕事場での騒動や酒場でのやり取りなど、見慣れた光景がふとしたきっかけで常軌を逸した展開へと転がり落ちていきます。さすが、ここあん村! 理屈抜きのエネルギ...
ここあん村を舞台にした箱庭的小説(掌編)
掌編・スケッチ一覧
「ここあん村」を舞台に、静謐で鋭利な抒情を湛えた掌編小説のカテゴリーです。五感を震わせる音や質量 、言葉の端々に宿る熱量、そして理性を揺さぶる知的な共犯関係。軽妙な笑いとは一線を画す「ヒリヒリとした質感」が息づく物語群です。日常の裏側に潜む...
千早亭小倉の著作(Kindle)
箱庭の語り部「千早亭小倉」著作集

千早亭小倉の著作をKindle本を中心に紹介。

その他、千早亭小倉が描く「ここあん村」が舞台でない作品

ここあん村が舞台でない掌編(Kindle未収録)

Others

ここあん村以外が舞台の作品

箱庭の語り部「千早亭小倉」著作集

千早亭小倉著『異世界転生モノで学ぶ「哲学入門」』

本書は、「架空のライトノベルのあらすじ」と「架空の哲学講師(ここあん村住民)による解説」を組み合わせた、全体が入れ子構造メタフィクションになっている実験的な哲学入門テキストです。全体は大きく以下の3つの層(構造)で展開されています。1. 基...
箱庭の語り部「千早亭小倉」著作集

千早亭小倉著『かぞく~ぼくの弟は「らっら」しか言わない~』

本作は、著者である千早亭小倉の実体験をベースにした自伝的掌編集です。物語は主に小学生の主人公はるひこの視点から語られ、限られた言葉しか発しない弟のなつひこ、不機嫌で頭から湯気を出す父、そして日常に疲れ気力に欠ける母という4人家族の姿が描かれ...
箱庭の語り部「千早亭小倉」著作集

千早亭小倉著『2025年版 現代日本文学偽百選』

本書は、実在しない架空の日本文学作品の「あらすじ」だけを集め、名作選の体裁に仕立て上げた、少し変わった趣向の実験的コンテンツです。小説の本文は一行も収録されておらず、プロットの骨組みだけで構成されています。本書は、大きく分けて以下の三つのパ...
箱庭の語り部「千早亭小倉」著作集

千早亭小倉著『ラブちゃんの筑前煮 ここあん村ばなし』

架空の街「ここあん村」を舞台に、そこに生きる人々の日常と密やかな内面を鮮やかに切り取った12編の連作短編集です。居酒屋のママ、完璧主義の駅員、孤独な映画館主など、不器用で愛すべき住人たちが織りなす群像劇。社会のノイズから離れた個人の豊かな時...
箱庭小説

掌編「『カンガルー日和』日和」

千早亭小倉・作「今日は、完璧な『カンガルー日和』日和ね」彼女はそう言って、窓際のテーブルに置かれた古い文庫本の表紙を指先でなぞった。——村上春樹の『カンガルー日和』。僕たちはその本を一緒に読むのに相応しい朝が来るのを、それこそカンガルーの誕...