物語の種

掌編「物語の寄港地」シリーズ

掌編「月の裏側の観測」

スタシス・エイドリケビチェス『クレセント・ムーン』に着想を得て。
シズカな笑い

氷上静ひとりコント

【登場人物】氷上 静(ひかみ しずか):現代思想家兼ブックカフェオーナー。世界を完璧な論理で整理したいが、物理的な「糊のり」や「汚れ」といった現実の粘着性に弱い。【場面設定】深夜のブックカフェ「シズカ」の厨房。営業が終わり、静けさに満ちた空...
ジャズバー・ライブハウス

コント「純粋理性批判的な何か」

【登場人物】郷田 剛:克枯町商店街会長。彼の認識フィルターを通すと、森羅万象は「郷田を称えるための舞台装置」に変換される。矢尾 玲子:きさらぎタウンの主婦、自称ステキさん。彼女の認識フィルターを通すと、あらゆる事象は「ステキな自分」を修飾す...
ものがたり屋

掌編「おはぎはんの錯覚」

表通りから一本外れたパチンコ屋の裏口。派手な刺繍の入ったスカジャンを着た男が、何か黒い物体を拾い上げると、無造作に植え込みの奥へ放り投げた。缶コーヒーの空き缶に違いない。男は、吸っていた煙草の火を、唾で濡らした指で揉み消し、その吸い殻も同じ...
早稲田サテライト「ラウンジ」

コント「地質学的欲求と経済的飢餓」

場所:ここあん大学早稲田キャンパス、学生ラウンジ地下1F「アンコンフォーミティ」。コーヒーの香りとカビ臭が漂う、外界から隔絶された空間。登場人物:環奈かんな(古生物学):万事を数億年単位で捉えるため、目の前の「金欠」を「地層形成のわずかな摩...