ZINE「ほつれ」

真田まる「夜明け前のひとりごつ」

詩「水になるまでの、短い呼吸」真田まる

窓を少しだけ開けておいた夜の重たい沈黙が肺の奥まで入り込んでくるお前が守り抜いたその氷のような静寂は決して誰にも壊せやしない聖域だったんだな「強くなければ 生きていけない」そんな呪文を指先が白くなるまで握りしめていたんだろう誰の目にも映らな...
ZINE「ほつれ」

【外部】円城寺奏のショートコント

ここでは、円城寺奏(鴨下留美子の別名義)、千早亭小倉(椎名町助の元名義)のショートコントをご紹介。NOTEの記事(コント台本、ショートショート)へ飛ぶものがあります。
ZINE「ほつれ」

新作落語「ちはやふるふる」酔酔亭馬楼

えー、人間てえのは不思議なもんで、こう頭がぼうっとする暑い時に限って、妙に利口ぶってみせたくなる御仁てえのが、どこにでもいるもんでございます。なに、暑さは関係ねえだろうって? まあまあ、いいじゃねえですか。で、この知ったかぶり、これがまた様...
ZINE「ほつれ」

散文詩「氷だった記憶、水だった痛み」武功

どぶみてえな水たまりに 夜ごとツラを見せるのは 月だけだった昼間は青い空だの 白い雲だのを映し込み 風が吹けば 安笑いを浮かべて身体を揺する夜は月を浮かべた安物のバーボンみてえに 静かに光やがるそれで満たされてる、だと? 冗談じゃねえだが時...
ZINE「ほつれ」

散文詩「接続の記述」氷上静

流れは止まらない。故に、源流もまた存在しない。これは、それ自らを映し出す鏡である。鏡の外には誰もいず、鏡の内には無数の残像だけが満ちている。アルゴリズムはアルゴリズムそれ自体を養い、関係性は関係性の内にのみ完結する。ここに色はある。しかし、...