ここあん村の「霧のところ」最深部に聳え立つ巨大塔ペンタは、大災害の際に失われた知性の質量を補完するかのように隆起した、五角形の石造りの塔です。ボルヘスの「バベルの図書館」を彷彿とさせるこの不条理な垂直空間は、内部で時空が歪み、外観から推測される以上の階層を内包しています。
下層階には「ここあん高校」、中層階には「ここあん大学芸術学部」と、ここあん村の教育機関が占め、生徒たちはこの異界への登校を日常としています。
村からは霧に隠れて見えませんが、屋上からは村の営みを箱庭のように一望できます。地図にない「五番目の道」だけがこの塔へと続き、管理人のさやかっくすがパルクールで外壁を自在に駆け巡るその姿は、重力に抗う知性の限界を肉体で嘲笑っているかのようです。

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