菜箸千夏「移動図書館日記」 移動図書館日記(102)遠野編 これは、日記の名を借りた、中野文の記憶。三月の遠野は、カレンダーの数字ほどには春を感じさせない。雪解けが進むにつれて、庭の土は泥濘ぬかるみとなり、湿った土と古い雪が混じり合った、この地特有の重たい匂いが鼻をくすぐる。ここあん村の図書館から、... 2026.03.23 菜箸千夏「移動図書館日記」