向原佐和

つぶやき

つぶやき(向原佐和と菜箸かな)

佐和:スクリューの回転数に対して、コルクの上昇率が著しく低いわ。このボトルの密閉構造には、何か致命的な欠陥があるのではないかしら。かな:欠陥があるのはワインじゃなくて、あなたのその「何でも分析しなきゃ気が済まない性格」の方よ。いいから力任せ...
[コント]笑いのあぜ道

コント「二つの言語と一つのコルク」

【登場人物】向原 佐和(35):ドイツ文学の翻訳家。常に冷静で、完璧な言葉選びを好む。菜箸 かな(34):フリーランスの翻訳家。しなやかな知性を持ち、物事をフラットに捉える。【場面設定】佐和のマンションのダイニング。テーブルの上には、ラベル...
ZINE「ほつれ」

寄稿「水底で濾過される太陽――エリュアールの不在と共鳴」

あるいは 「深海の月光と、逆行するサガン」として向原佐和(ドイツ文学翻訳)木々の深い吐息が淀む、ここあん村。偶然足を踏み入れたここあん図書館の、冷え切った空気を静かに肺の奥へと吸い込む。整然と並ぶ書架の背表紙を指の腹でなぞっていくうち、ふと...
[掌編]話の脇道

【外部】掌編(某所)

「書斎の余白、共犯者の覗き見」(あらすじ)弁護士の夫の書斎で、響子と翻訳家・佐和は、リルケの詩を引用しつつ「性衝動」について語り合う。響子は、佐和の論理で欲望を閉じ込める完璧な「檻」は、崩壊する瞬間の甘美な戦慄を求めていると挑発する。佐和は...