氷上静

ものがたり

コント「挨拶の現象学的還元」

思想家の氷上静と元教え子の恋流波陽。駅のホームで再会した二人は、日常的な「おはよう」という挨拶を巡り、哲学的な思索の迷宮へ足を踏み入れる。ハイデガーやカミュを引き合いに出し、挨拶の本質を解体しようと試みる静。理屈っぽくも愛らしい師弟の掛け合いの果てに、彼女が掴み取った「問い」の正体とは。
ものがたり

スケッチ「がたがたいうテーブル」

湖畔のブックカフェを舞台に、哲学者と翻訳家が「理想的な対話」の可能性を論じる。ハーバーマスの死をきっかけに揺らぐ理性と、不完全な世界で正気を保つための知的なやり取りを切り取ったショートストーリー。
ものがたり

つぶやき(氷上静)

池袋から数分、幻の椎名町三丁目から広がる架空の村「ここあん村」の記録。千早亭小倉による掌編、コント、移動図書館の活動日記を掲載。
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コント 「回文の幽霊と、あの日のホットワイン」

前段のショートショート【登場人物】氷上 静:批評家。過去の自分たちの言動を「若さゆえの過剰な象徴化」と分析する。神崎 志乃:喫茶「小古庵」店主。変わらない笑顔で、過去と現在を繋ぐ役割。徒然士:屁理屈講師。かつて自分が「文化人代表」から漏れた...
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つぶやき(小春と静)

小春「このマグの欠けたところ、私の指の形にちょうど合うんだ」静「それは君がカップの形状に合わせて指を置いているだけだ。器の側に意志はない」小春「えー、合わせてくれてるなら、やさしくていいなって思ったんだよね」