菜箸千夏

ここあん村立図書館

掌編「歌の人(1)」

池袋から数分、幻の椎名町三丁目から広がる架空の村「ここあん村」の記録。千早亭小倉による掌編、コント、移動図書館の活動日記を掲載。
ここあん村立図書館

コント「斜めのセロハンテープ」

【登場人物】菜箸 千夏:司書。本の並びが少しでも傾くと落ち着かない。菜箸 かな:千夏の姉。翻訳家。袋のシワやパンの凹みを面白がる。【場面設定】夕方の移動図書館。カウンターで千夏が作業をしている。そこへ、スーパーの帰りのかなが入ってくる。かな...
ここあん村立図書館

掌編「それぞれの鎧」

ここあん図書館二階、かつての一般図書フロアは、菜箸千夏にとって、完璧に調律された楽器のような場所だった。背表紙の高さ、色合い、日本十進分類法の聖なる数字。そのすべてがミリ単位で管理され、静謐な調和を奏でる。彼女は書架の端から端までを検分し、...
掌編「物語の寄港地」シリーズ

掌編「繕われた地図」

湖からの反射光が、ブックカフェ『シズカ』の床に、ゆらゆらと動く菱形の模様を描いていた。光は磨かれた床板を滑り、壁一面の本棚の、古い背表紙の金文字を一瞬だけ照らしては、また別の場所へと移っていく。レコードプレーヤーからは、抑制の効いたピアノの...
つぶやき

名言1(菜箸千夏)

菜箸千夏(28歳/ここあん村図書館勤務):本はあなたの味方。ときどきはずれもあるけど。