日常と異界が交差する「ここあん村」の玄関口
椎名町三丁目に位置する「3丁目駅」は、外界(豊島区池袋・椎名町界隈)とここあん村を繋ぐ唯一の窓口です。都会の喧騒と村の混沌が混ざり合う緩衝地帯にあり、復興の最前線である「ボストー区」にも隣接しています。
時空を歪ませる鉄道インフラ
3丁目駅は、ここあん村を横断するローカル線「ここあん鉄道」の起点であり、のんびりとした村内移動の主軸を担っています。
池袋へは、西武池袋線直通M線の「シン上がり屋敷駅」を経由して繋がっていますが、注意すべき点は、ここには物理法則を軽やかに無視する独特の交通事情があるということです。
最大の特徴は時空のねじれです。乗車時間はわずか数分であっても、目的の駅のホームに降り立ったとき、数時間から数日の時が過ぎていることがあります。
秩序の番人:鉄 美鈴
この混沌とした駅を切り盛りしているのが、女性駅員の鉄 美鈴(26歳)です。
「秩序の番人」と呼ばれるだけあって、無秩序な事態にはからきし弱く、不測のパニックが起きると脆い一面も持っています。
3丁目駅が舞台の主なものがたりやコント
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移動図書館日記(99)
これは、日記という名を借りた私の記憶。 閉館後の静まり返った事務室。副館長の真木まきさんのデスク脇に立つと、窓…
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掌編「歌の人(1)」
午後5時3分。ここあん村の夕焼け空に、その音は響き始めた。いや、空気がある一定の周波数に置き換わったのだ。 「…
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コント「プロローグの停滞」
プロローグの停滞 【登場人物】ギオン(別名、オノマトペ王子):すべてを擬音で処理する感覚派。イチギョウ(別名、…
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ショートショート「大遅刻の免罪符」
3丁目駅の改札口で男が泣き叫んでいた。 「火曜だ! 俺が池袋を出たのは火曜の朝なんだ! なんで金曜になってるん…
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エッセー「上がり屋敷駅、数分間の永遠」鉄美鈴
執筆:鉄 美鈴(ここあん鉄道・駅員) 三丁目駅のホームに立つと、いつも肺の奥が少しだけチリつく。四時四分。一日…
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