ここあん村を見舞った「あのこと」から3年、復興の要となっているのが「ここあん村立図書館」。
受付で予約図書の受け渡しと返却を行う以外、施設の大半は物資倉庫として機能していましたが、図書の閲覧が一部できるようになりました。移動図書館「ロマコメ号」も引き続き、図書館の地下から発進。村中に物語を届けています。
かつて展望カフェやFMスタジオで賑わったこの場所は 、今も変わらず村の「知」と「安心」を支える心のハブとして愛されています。
1・2階の再開館後のスタッフたち
ここあん村立図書館は、1階・2階の再開館に伴い、前任の学術経験者による館長体制から、実務に特化した内部昇進および新規採用スタッフによる新体制へと移行しました。現在の図書館を支える個性豊かなスタッフたちを紹介。
高島 雅也
たかしま まさや/39歳 館長
前・事務局長兼副館長から新館長に昇進しました。図書館の経営や予算管理、対外的な交渉を担い、再開した2階のガラス張りの執務室を拠点としています。「正論という名の鎧を纏った、孤独な完璧主義者」であり、災害時の失敗体験からくる秩序への強迫観念がモラハラ的な言動として表れることもありますが、深夜に一人で「ロマコメ号」の日誌を読み頭を抱えるという裏の顔も持っています。
真木 まき
まき まき/39歳 副館長
専門司書から昇進し、司書業務全般の統括や2階・3階の蔵書構成の最終決定、職員育成を担う知識の宝庫です。穏やかでニコニコとした「ゆるふわ姉キャラ」ですが、極端なミニマリストとしての生活スタイルは、彼女の豊かなメルヘン世界を守るための「盾」として機能しています。
菜箸 千夏
さいばし ちなつ/28歳 主任(移動図書館担当)
移動図書館「ロマコメ号」の運行責任者であり、アウトリーチ活動の指揮を執る村民との対面サービスの最前線に立つ人物です。大災害の記憶の裏返しとして強迫観念に近い潔癖性と秩序への執着を持っていましたが、新体制によって「孤軍奮闘」から脱却しました。現在は、村人の混沌に寄り添う「プロフェッショナルな隣人」として成長しつつあり、実はコメディリリーフ的なポテンシャルも隠し持っています。

鈴木 美桜
すずき みお/22歳 司書(移動図書館担当)
千夏の後輩としてロマコメ号の実務や配本管理、千夏のサポートを担当します。悪気はないものの抜けている大雑把な性格の「方向音痴の妹キャラ」です。災害で全てを失った喪失体験から「物を捨てられない」悲壮な防衛本能を持っており、自室は失われた地図のような状態になっている「忘却に抗う蒐集家」です。
坂上 節子
さかうえ せつこ/62歳 地域連携員(1階ラウンジ担当)
新規加入スタッフであり、再開した1階「村民交流ラウンジ」の顔として常駐しています。元アトリエ村の住人で震災前は地域の手芸サークル代表を務めており、村の人間関係に精通しています。世話好きで快活な「村の母」的存在であり、これまで千夏が一人で背負っていた村民の重い身の上話などの感情労働を分担し、高島館長の厳格さを持ち前の包容力で中和しています。
芳野 結衣
よしの ゆい/35歳 アーカイブ専門員(2階・地域資料担当)
震災前も図書館で郷土資料を担当していた元職員で、今回の再興を聞いて戻ってきた呼び戻しスタッフです。散逸したアトリエ村の芸術資料の収集や震災記録のデジタルアーカイブ化、2階でのレファレンス補助を担います。緻密な職人気質で情報の「秩序」を重んじ、真木副館長と並ぶ知識の宝庫として千夏たちの業務の土台を支えます。
北条 蓮
ほうじょう れん/27歳
児童サービス員 復興住宅エリア「ボストー区」出身の元保育士で、震災後の子どもたちの遊び場不足を痛感して新規加入しました。現在はロマコメ号での読み聞かせや工作ワークショップを担当しつつ、今後再開予定の3階児童書フロアの準備を進めています。穏やかで忍耐強く、若者らしい感性で新しい企画を提案する頼もしい存在です。
ドライバー
このほかにも、移動図書館「ロマコメ号」および新たに加わった「白い図書館車(名無し君)」の安全運行や現場設営を担う、陽気でおしゃべり好きなベテランのドライバーHと、彼と同様に豪快な性格のドライバーUが専属運転手として図書館の活動を支えています。
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