ここあん高校

ここあん高校文芸部

第1話 文学と麦茶とろくでなし

池袋周辺の架空の村にあるここあん高校文芸部。解剖学的な観察眼を持つ一樹と、冷徹な美貌の部長・黒崎文。二人の歪な共同執筆が始まる。千早亭小倉が贈る、毒舌ヒロイン×創作理論の異色ラブコメ。
ここあん高校A・B・C組

掌編「エスの心細さ」

学バス「さやかっくす」の揺れは、いつも規則性がなくて、胃のあたりを不快にさせる。窓の外には、垂直に移設された校舎が、無意味な巨大な墓標みたいに立っている。僕はリリカさんの真後ろの席から、彼女が読んでいる雑誌を覗き込んだ。ここあん高校の同人誌...
ここあん高校A・B・C組

コント「至高のオノマトペとプロットの奴隷」

【登場人物】ギオン:黒崎部長に反発して退部した元文芸部員。すべてを擬音語で処理し、至高のオノマトペを探し求める求道者。カリソメ君:物語の視点人物になりがちな、ごく普通の男子生徒。ケニー:カリソメ君の友人。「読み専」を自称する生徒。文芸部の熱...
ここあん高校A・B・C組

コント「プロローグの停滞」

プロローグの停滞【登場人物】ギオン(別名、オノマトペ王子):すべてを擬音で処理する感覚派。イチギョウ(別名、名言スナイパー):会話に唐突に金言をねじ込む哲学派。ケイヨウ(別名、修辞の貴公子):現象を病的なまでに長く、詩的に描写する耽美主義者...
ここあん高校文芸部

コント「黄色い中身の重力」

登場人物黒崎文:文芸部部長。言葉に対してひたすら厳しい。天野光:女子バスケ部。なんでも肯定しようとする。場面設定放課後の教室。机の上に、コンビニのたまごサンドイッチが一つ置かれている。天野:ねえ文ちゃん、このサンドイッチ、中身がすごくはみ出...