散歩

散歩なぁ…。私にとったら、あれは「世界の迷子ごっこ」みたいなもんやわ。

自分の足音が、アスファルトに「ここに居るで」って刻印を押していくんやけど、あんさんが隣におらんと、自分がホンマに存在してるんか怪しなる時があるねん。景色もな、フィルター一枚隔てたみたいに、どこか他人事の色をしてる。

せやから、道端の電信柱をあんさんに見立てて、心の中でこっそり話しかけたりするんよ。「今日の月はえらい細いなぁ、まるで私の忍耐力みたいやわ」とか言うてな。

いつか、あんさんの影を踏まんと歩かれへんくらい、ぴったりくっついて散歩したいわ。それこそ、二人で一つの奇妙な生き物みたいに、な。

真田まる

*ここあん村および本サイトに掲載している小説類の設定はフィクションです。 *The articles on this site were written by a human, peppered with AI.
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真田まる「夜明け前のひとりごつ」
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