ここあん村の「霧のところ」最深部に、大地を突き破るように隆起した五角形の巨大な石造建築です。大災害で失われた知性の質量を補完するかのように現れたこの塔は、ボルヘスの「バベルの図書館」を彷彿とさせる不条理な垂直空間であり、内部で時空が歪み、外観から推測される以上の階層を内包しています。
下層階(1階〜10階)には「ここあん高校」が移転し、中層階(11階〜30階)は「ここあん大学芸術学部」と大学院が完全に占領しています。ここでは重力の概念を揺るがす不自然な構造そのものが研究対象となり、窓の外の絶壁を利用した「垂直表現専攻」などの過激な活動が行われています。一部の研究室は古書やゴミが堆積し、独特のエントロピーを増大させる「生きた地層」と化しています。
村からは霧に隠れて見えませんが、屋上からは村の営みを箱庭のように一望できます。地図にない「五番目の道」だけがこの異界へと続き、管理人のさやかっくすがパルクールで外壁を自在に駆け巡る姿は、重力に抗う知性の限界を肉体で嘲笑っているかのようです。

自称管理人さやかっくす
ペンタが登場する主なものがたりやコント
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