神崎一樹

ここあん高校A・B・C組

掌編「エスの心細さ」

学バス「さやかっくす」の揺れは、いつも規則性がなくて、胃のあたりを不快にさせる。窓の外には、垂直に移設された校舎が、無意味な巨大な墓標みたいに立っている。僕はリリカさんの真後ろの席から、彼女が読んでいる雑誌を覗き込んだ。ここあん高校の同人誌...
【罵倒系ラブコメ】今日も、学芸部長黒崎文に罵られに行こう!

第一部「文芸部長の黒崎さんは、僕のことなどゴミムシ同然だと思っている。」

池袋周辺の架空の村にあるここあん高校文芸部。解剖学的な観察眼を持つ一樹と、冷徹な美貌の部長・黒崎文。二人の歪な共同執筆が始まる。千早亭小倉が贈る、毒舌ヒロイン×創作理論の異色ラブコメ。
ZINE「ペンタ」

「炭酸の飽和水準と、笑顔の遅延について」/神崎一樹

【作品No.03】 タイトル:『炭酸の飽和水準と、笑顔の遅延について』 執筆者:神崎 一樹(C組) スタイル:構造解析的リアリズム 自動販売機の取り出し口には、冷気を含んだ湿った空気が溜まっていた。指先がアルミ缶の結露に触れ、摩擦係数が急激...