移動図書館

ものがたり

移動図書館日記(73)

往復切符の重み移動図書館司書・菜箸千夏の日記。「自分だけが生き残ってしまった」と語るおばあちゃん。亡き夫から渡された往復切符を胸に生きる人々のための、穏やかな待合室としての図書館車。[移動図書館/グリーフケア/喪失]
ものがたり

移動図書館日記(72)

冬の陽だまりの時報移動図書館司書・菜箸千夏の日記。冬の朝、ロマコメ号を待つおばあちゃんたち。本を選び、少し話して帰る。その当たり前の動作が、この土地に確かな地層のように重なっていく静かな喜び。[移動図書館/高齢者/日常]
ものがたり

移動図書館日記(71)

百姓の手と空の広さ移動図書館司書・菜箸千夏の日記。本は読まない農家のおとうさんとのお茶の時間。土にまみれた手と、マンションの狭さを語る言葉そのものが持つ、どんな本よりも分厚い土地の物語。[移動図書館/対話/日常]
ものがたり

移動図書館日記(70)

無限の時間の使い道移動図書館司書・菜箸千夏の日記。竹の魚籠作りに挑戦する「名人」。あの直後の押し潰されそうな空白の時間とは違う、自らの手で余りある時間を編み上げようとする力強い生の営み。[移動図書館/ものづくり/再生]
ものがたり

移動図書館日記(69)

息苦しい箱移動図書館司書・菜箸千夏の日記。新たに導入された大型の図書車と前からの小型図書館車。好みは人それぞれですが、車内に入る型の車が呼び覚ます、あの日の詰め込まれた避難所の記憶と、空が見える屋台の安心感。[移動図書館/トラウマ/配慮]