氷上静

つぶやき

つぶやき(氷上静)

池袋から数分、幻の椎名町三丁目から広がる架空の村「ここあん村」の記録。千早亭小倉による掌編、コント、移動図書館の活動日記を掲載。
掌編「物語の寄港地」シリーズ

掌編「寄港地の午後」

六月の光は、ブックカフェ『シズカ』の床に、気の早い夏の気配を運んでいた。レコードプレーヤーの針が拾う、かすかなノイズの向こう側で、一音一音、次に置くべき響きを確かめるような、思慮深いピアノが流れている。その静かな余韻に寄りかかるように、乾い...
喫茶店「小古庵」

コント 「回文の幽霊と、あの日のホットワイン」

前段のショートショート【登場人物】氷上 静:批評家。過去の自分たちの言動を「若さゆえの過剰な象徴化」と分析する。神崎 志乃:喫茶「小古庵」店主。変わらない笑顔で、過去と現在を繋ぐ役割。徒然士:屁理屈講師。かつて自分が「文化人代表」から漏れた...
つぶやき

つぶやき(小春と静)

小春「このマグの欠けたところ、私の指の形にちょうど合うんだ」静「それは君がカップの形状に合わせて指を置いているだけだ。器の側に意志はない」小春「えー、合わせてくれてるなら、やさしくていいなって思ったんだよね」
シズカな笑い

【外部】コント(ブックカフェシズカ)

コント「湖と池と沼の存在論」(あらすじ)湖畔のカフェを舞台に、水面の定義を巡る哲学的な舌戦が繰り広げられます。厳格な学術的分類を盾に取る文芸評論家と、主観的な認識を重んじる思想家。だが、冬を待つカエルの安否を案じる小春の素朴な一言が、言葉の...