菜箸かな

つぶやき

つぶやき(向原佐和と菜箸かな)

佐和:スクリューの回転数に対して、コルクの上昇率が著しく低いわ。このボトルの密閉構造には、何か致命的な欠陥があるのではないかしら。かな:欠陥があるのはワインじゃなくて、あなたのその「何でも分析しなきゃ気が済まない性格」の方よ。いいから力任せ...
[コント]笑いのあぜ道

コント「二つの言語と一つのコルク」

【登場人物】向原 佐和(35):ドイツ文学の翻訳家。常に冷静で、完璧な言葉選びを好む。菜箸 かな(34):フリーランスの翻訳家。しなやかな知性を持ち、物事をフラットに捉える。【場面設定】佐和のマンションのダイニング。テーブルの上には、ラベル...
ここあん村立図書館

コント「斜めのセロハンテープ」

【登場人物】菜箸 千夏:司書。本の並びが少しでも傾くと落ち着かない。菜箸 かな:千夏の姉。翻訳家。袋のシワやパンの凹みを面白がる。【場面設定】夕方の移動図書館。カウンターで千夏が作業をしている。そこへ、スーパーの帰りのかなが入ってくる。かな...
古書店「古河書店」

【外部】掌編(古河書店)

「火曜日限定の純愛、あるいは、So it goes.」(あらすじ)翻訳家菜箸かなは、熱量的な妹の千夏から逃れ、古書店でジュリアン・ソーンの原書を読む高校生のケニーと出会う。かなは、訳に詰まった一文「She loved him, but on...
[コント]笑いのあぜ道

コント「あえて説明調」

平日の午後の、きさらぎ文化会館の図書室。そこは、差し込む光の筋のなかに埃がゆっくりと舞うのが見えるほど、完璧な静寂に満ちていた。美術書が並ぶ一角。少し高めの棚に収められた、一冊の分厚い本に、二人の女の手が同時に伸びた。――アール・デコの装幀...