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移動図書館日記

移動図書館日記(2)

折れた突っ張り棒 移動図書館司書・菜箸千夏の日記。余震の揺れが呼び覚ます「あの日」の記憶。閉架書庫で見つけた折れた突っ張り棒が意味する、日常という秩序の脆さについて。[移動図書館/復興/心のケア]
ここあん小劇場

垂直の訪問者

登場人物:さやかっくす、まんのすけ午後二時。筋金入りの引きこもり、まんのすけが自室で「天井のシミの数を数える」という崇高な業務に励んでいた時だ。二階の窓ガラスが、コン、と鳴った。鳥ではない。ネオン色のスニーカーが浮いている。視線を上げると、...
Kindle

『コンセプト・ハイ2「眠りった。」千早亭小倉ショートショート集[2]』

本作は、評論家、作家、物語の登場人物など、「虚構」に関わる人々を主役に据え、創作と現実の境界を揺さぶるメタフィクション的なショートショート集です。物語の定型クリシェへの反逆、批評家の裏事情、AIによる解釈のズレなどが、ユーモアと風刺を交えて...
さ行

菜箸千夏

ここあん村立芸術図書館・移動図書館担当司書。NDC(日本十進分類法)と完璧な秩序を愛するが、復興の現場で予測不能な「物語」に出会い変化していく。愛車はロマコメ号。[司書/菜箸千夏/プロフィール]
移動図書館日記

移動図書館日記(1)

カワラナデシコと秩序 移動図書館司書・菜箸千夏の日記。駅で見かけたナデシコの花と、分類できない記憶。完璧な「秩序」を求める心と、復興の中にある「混沌」との葛藤の始まり。[移動図書館/復興/司書]
Discourse

Gemini推薦 「読むに値する0.01%」の令和文学10選

「昭和の文学は濃密だったよね」などという話をGemini君としていて、「それじゃあ令和文学はどう?」という流れで、「書くという行為そのものの暴力的なまでの力で読者をねじ伏せようとしている令和のおすすめ本」を10作、Geminiが挙げてくれた...
Journal

日付のない日記|用件を言えない男

高校時代の三者面談で、担任教師が私の進路について尋ねた。当時、本気でそう思っていた私は、何のてらいもなく「漫画家になりたいです」と答えた。別に大学へ行かないと宣言したわけでもなかったのだが、その正直すぎる答えに、教師も、隣に座っていた母親も...
Kindle

『コンセプト・ハイ1.1 素話「くれくれ桃太郎」 千早亭小倉ショートショート集[一]』

本作は、桃太郎やAI、紙幣といった既存の概念や物語の定型を解体し、再構築する実験的なショートショート集です。物語そのものに加え、架空の解説者による評論や翻訳会議の様子までをも「作品」として組み込むメタフィクション的な構造が特徴です。ユーモア...
移動図書館日記

移動図書館日記(零)―― はじめに

日記という名を借りた記憶 移動図書館司書・菜箸千夏の日記、第0話。業務日報には書けない「分類不能な感情」と、上司に否定された「ポエム」。これは震災の混沌から秩序を取り戻し、私が私であるための防衛線として綴る、記憶の再構成の記録。[移動図書館/プロローグ/菜箸千夏]
Journal

日付のない日記|まっすぐな脇道

私の目の前に、一本のまっすぐな道が伸びている。さて、世間には「ひねくれ者」という便利な言葉がある。物事を素直に受け止めず、わざわざ斜めから眺めては、いらぬ理屈をこねる人間を揶揄やゆするための、少しばかり侮蔑のニュアンスを含んだレッテルだ。だ...