わたぼこり

[コント]笑いのあぜ道

「安心」の定義

登場人物:菜箸千夏、菜箸かな菜箸千夏(28歳・図書館司書)は、分厚い国語辞典のページを指で挟んだまま、小さくつぶやいた。「……『安心』の語釈が、冷たすぎる」千夏の姉かな(34歳・翻訳家)は、手元の洋書から視線を上げずに答える。「辞書はカウン...
[掌編]話の脇道

千早亭小倉著『あるある「飲み屋のママはいくつの言葉で店を回せるか問題/死んだクジラの腹のような空 他」(コンセプト・ハイ)』

本作は、言葉の定義の曖昧さや、AIによる情報の捏造ハルシネーション、創作活動における不条理などを題材にした、メタフィクション的なショートショート集の第三弾です。「一時間弱」の解釈に揺れる図書館員や、AIの仕様に作品を書き換えられる作家など、...
[コント]笑いのあぜ道

スケッチ「垂直の訪問者」

登場人物:さやかっくす、まんのすけ午後二時。筋金入りの引きこもり、まんのすけが自室で「天井のシミの数を数える」という崇高な業務に励んでいた時だ。二階の窓ガラスが、コン、と鳴った。鳥ではない。ネオン色のスニーカーが浮いている。視線を上げると、...
つぶやき

ここあん村の1年間

1月1月5日:ド派手なステージ衣装のままスタジオから閉め出されたひくえ(21歳・女性・栗きんとん99キーボード担当)は、困り果てていたところを酔酔亭馬楼(落語家)に救出された。1月10日:親戚からの年賀状を「文学的死に体」と一喝して朱書きで...
つぶやき

四コマここあん「照明係」

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