水没した過去との境界
路線の中心に位置し、ここあん湖に隣接する駅。湖底に沈んだここあん大学旧キャンパスと物理的に最も近い場所にあります。鉄美鈴の主勤務駅は、この大学前駅です。

駅舎は、湖の景観を望むことができる堅実な造り。駅務室には運行状況を管理するモニターが並び、マニュアルと規定を絶対視する美鈴の城として機能しています。
この駅の大きな特徴は、ここあん湖から流れ着いた「思い出の品」の集積場として機能する「遺失物保管室」が併設されている点です。泥のついた古い辞書や変色したノートなど、持ち主不明の遺物が保管されており、鉄美鈴は「拾得物法に基づく適正な処理」と、図書館司書(鈴木美桜など)が主張する「記憶の保存」との間で、事務的な葛藤を抱えながら管理を行っています。
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