さんぽ【散歩】(のんびり)
意味 目的地を決めんと、自分の足が地面を蹴る感覚だけを確かめに行く時間や。
様子 深海魚が圧力に耐えるみたいに、昨日までの仕事で重くなった体を、外の空気にさらしてほどいていく作業。冷蔵庫の奥で賞味期限が切れた調味料を眺めるのをやめて、外の埃を吸い込みに行くこと。
例文
・休みの日は起きたらすぐ、顔も洗わんと散歩に出るんよ。
・近所の犬が散歩してるのを見ると、私も歩かなあかんなって思うわ。
・散歩の途中で見つけた自動販売機で、いっつも同じジュース買うてまうねん。
とけい【時計】(せわしない)
意味 人の都合を無視して、ただ同じ間隔で金属の歯車を噛み合わせ続ける機械やね。
様子 伸びた足の爪を切る夜中に響く、かちりという乾いた音。鍋底の焦げをこすり落とす腕の動き。冷めた白湯を飲み下す喉が鳴るとき、部屋の隅で休まずに回るその存在を思い出すんよ。
例文
・電池が切れて止まったままの時計を、直すのが面倒で何ヶ月も壁に掛けたままにしてるわ。
・朝起きて一番に時計を見上げて、まだ寝られるとわかったときの布団のぬくもりは格別やね。
・換気扇が回る台所で、時計の針が進む音だけがやけに耳につく夜があるんよ。
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