2026-03

スポット

ここあん鉄道「3丁目駅」

日常と異界が交差する「ここあん村」の玄関口椎名町三丁目に位置する「3丁目駅」は、外界(豊島区池袋・椎名町界隈)とここあん村を繋ぐ唯一の窓口です。都会の喧騒と村の混沌が混ざり合う緩衝地帯にあり、復興の最前線である「ボストー区」にも隣接していま...
ものがたり

移動図書館日記(103)遠野編

これは、日記の名を借りた、中野文の記憶。菜箸千夏さんが遠野へやってくる日が、少しずつ近づいている。彼女がこちらへ向かう道のりや、どんな景色を抜けてくるのかを地図で想像しているうちに、ふと、ボランティアとして沿岸部へ通っていた頃のある情景が蘇...
ものがたり

掌編「三グラムの投函」

――三グラム。定形郵便の規定である二十五グラムを大きく下回るその重さを、五年間配達鞄を提げてきた男の指先は正確に計量していた。小名地区の路地裏に建つ音巴里荘は、無計画な増改築を繰り返した結果、一階に集合ポストを置くスペースすら失っている。配...
スポット

芸術家の梁山泊「音巴里荘」

「音巴里荘」と書いて、「おんぱりそう」と読みます。「おんぱりそ」と発音する人が多いようです。音巴里荘は、ここあん村の芸術家街・小名(ちいな)地区にある、蔦の絡まる洋館風のアパートです。森の中にひっそりと佇むような外観で、独特の雰囲気を放って...
スポット

編集プロダクション「ぽんちょ」

椎名町三丁目の古い雑居ビルにある、外界の「よもやま」を引き受ける泥臭い拠点。古河モン太郎47歳。社長。元演歌歌手。豪快だが小心者。直感で「生のエネルギー」を見抜く。臼葉36歳。ぽんちょ社員。奇行が多い。徒然士の原稿を書き直した過去がある。鶴...