higashiboctok

箱庭小説

移動図書館日記(53)

揺らぐ地名移動図書館司書・菜箸千夏の日記。「カッタ」か「カツタ」か。地名の読み方の揺らぎ。『舟を編む』の辞書作りのように、正解よりも、今この村で生きている言葉の「用例」を記録すること。[移動図書館/言葉/地名]
箱庭小説

移動図書館日記(52)

ありがとうの防衛線移動図書館司書・菜箸千夏の日記。連発される「ありがとう」は、私のお喋りに対する防衛線か。『ティファニーで朝食を』のように、一方的な言葉の傲慢さに気づき、ただ「聞く」ことへ。[移動図書館/傾聴/対話]
箱庭小説

移動図書館日記(51)

邪魔をしないで移動図書館司書・菜箸千夏の日記。「邪魔しないでほしい」という住民団体の言葉。『アメリカ大都市の死と生』が説くように、派手な支援イベントの陰で、地道な活動のペースを守ること。[移動図書館/支援のあり方/自立]
箱庭小説

作家村|鴨下栞

ねえ、ここあん村の「作家出現率」、バグってない?石を投げれば『次回作構想中」の自称・文豪に当たる。右を見れば「売れない純文学」、左を見れば「設定厨のラノベ作家」。みんな「自分だけは特別」って顔してるけど、キャラ設定タグが完全に被ってるのよ。...
箱庭小説

ラジオネーム|氷上静

FMここあんに投稿する。ペンネームが必要。小春と、難しい言葉や例え話は使わないと約束した。――湖の隣の人? 状況説明だ。――本を読む人? 普通すぎる。小春が「おにぎりはどう」と笑う。ふざけるな。食べ物の名前など。……しかし、他に候補がない。...