箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭小説|番外編013. 背中の祝儀|二つ目の落語家と代弾きピアニストの恋

伸び悩む落語家・酔酔亭馬楼と、代弾きピアニスト・糠森ひな。中編『二つ目の落語家と代弾きピアニストの恋』で二人が別々の道を歩み出す前の、不器用で愛おしい日常を切り取ったショートスケッチ集。今回は、ひなではなく、馬楼と師匠なまくらとの間で語られ...
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箱庭小説|番外編012. 干物箱|二つ目の落語家と代弾きピアニストの恋

二つ目の落語家と、腕は確かな代弾きピアニストが繰り広げるドタバタコメディ。伝統芸能とクラシック音楽が交差する掌編小説です。落語のネタやピアノの豆知識も満載。
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箱庭小説「椎名町助とおはぎまる」

第1編:居酒屋『海(うみ)』の濁り酒椎名町3丁目の夜は、古びた毛布のように重たくて温かい。居酒屋「海」の暖簾をくぐると、揚げ物の匂いと安酒の蒸気が、町助まちすけの青い帽子を優しく包んだ。彼はカウンターの隅に座り、お通しのポテトサラダを箸の先...
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箱庭小説「3丁目駅、鉄美鈴の夜」

23時11分。赤色灯がふたつ、暗がりの奥へと吸い込まれていった。M鉄道からここあん鉄道へ乗り入れる、3丁目駅経由タウン駅行き最終列車。ここあん鉄道職員の鉄美鈴くろがねみすずはホームの端で、背筋を真っすぐに伸ばして立っていた。右手の指をピンと...
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箱庭小説「月の裏側の観測」|「物語の寄港地」シリーズ

ここあん村・寄港地シリーズ。スタシス・エイドリケビチェスの画集を眺める氷上静。かつてある男へ「観測装置」として月のように冷徹に接した過去を語る静に対し、中野小春はその孤独を温かく肯定する。他者のまなざしから逃れ「月の裏側」で憩う二人の関係性を描く知的な一編。