ものがたり 移動図書館日記(109)遠野編
これは、日記の名を借りた、中野文の記憶。春の海は、まだ少しの厳しさを残したまま、鈍色の光を反射させていた。海岸沿いの国道を南へと車を走らせる。助手席に座る菜箸千夏さんが、私の運転を穏やかな声で褒めてくれた。「車社会って言っても、通らないとき...
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