ものがたり

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「物語の寄港地」シリーズ

劇的な事件や騒がしい展開はありません。一冊の本を通じて過去と向き合い、自分自身を整えていく、穏やかで誠実な交流が綴られます。人生の途上でふと立ち寄る、寄港地のような温かさと静寂に満ちた掌編シリーズです。小春が本を直し、静が客の言葉に耳を傾け...
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コント「にゃでて」

ここは、ここあんタワー最上階にある展望カフェ「展望台」。中野小春が姪の楓子と、ここあんの風に吹かれながら、のんびりパフェなどをつついていた。「楓子ちゃん、今日はなんだかいつもと違うね。どうしたの? 眉毛がピクピクしてるけど」「え? あ、別に...
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移動図書館日記(103)遠野編

これは、日記の名を借りた、中野文の記憶。菜箸千夏さんが遠野へやってくる日が、少しずつ近づいている。彼女がこちらへ向かう道のりや、どんな景色を抜けてくるのかを地図で想像しているうちに、ふと、ボランティアとして沿岸部へ通っていた頃のある情景が蘇...
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掌編「三グラムの投函」

――三グラム。定形郵便の規定である二十五グラムを大きく下回るその重さを、五年間配達鞄を提げてきた男の指先は正確に計量していた。小名地区の路地裏に建つ音巴里荘は、無計画な増改築を繰り返した結果、一階に集合ポストを置くスペースすら失っている。配...
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箱庭コント「人生ってなんだ?」

【登場人物】酔酔亭馬楼:二ツ目の落語家。いつものように泥酔している。客A:真面目そうなサラリーマン。客B:冷めた目のOL。【場面設定】居酒屋「あちこち」。カウンターに馬楼、客A、客Bが座っている。(トイレから出てきた馬楼。千鳥足でカウンター...