寄港地

箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭小説「湖畔の庵」|「物語の寄港地」シリーズ

ここあん村・寄港地シリーズ。六月の長雨に煙る湖畔に、ひっそりと佇む二階建てのブックカフェ。周囲の森や苔に溶け込む切妻屋根の庵と、赤いフランス車。二階の窓に灯る温かな光の向こうで、誰かの影が静かに行き交う。雨音と自然に包まれた寄港地の情景を美しく切り取った小品。
箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭小説「寄港地のピアニスト」|「物語の寄港地」シリーズ

ここあん村・寄港地シリーズ。ブックカフェ「シズカ」に、ピアニストとして歩む糠森ひなが訪れる。かつて雨の中で出会った氷上静から贈られた「素晴らしい演奏だった」という静かな賛辞。調和に満ちた静と小春の日常の中で、過去の危うい記憶が穏やかに昇華されていく心温まる物語。