氷上静(地層4)

箱庭小説

ラジオネーム|氷上静

FMここあんに投稿する。ペンネームが必要。小春と、難しい言葉や例え話は使わないと約束した。――湖の隣の人? 状況説明だ。――本を読む人? 普通すぎる。小春が「おにぎりはどう」と笑う。ふざけるな。食べ物の名前など。……しかし、他に候補がない。...
箱庭コント

箱庭コント「ドーナツの穴をめぐる対話」

【登場人物】おはぎはん:取材ライター。情熱的だが、難しい話は少し苦手。氷上静ひかみしずか:現代思想家。ブックカフェ『シズカ』のオーナー。世界を独自の哲学で分析する。中野小春なかのこはる:ブックカフェ『シズカ』の共同オーナー。静のパートナー。...
箱庭小説

移動図書館日記(12)

包丁さばきの事典 移動図書館司書・菜箸千夏の日記。カフェで偶然聞いた「包丁さばきの本」の話。貸出データという無機質な数字の向こう側で、本が人と人を温かく繋いでいた奇跡。千早亭小倉・構成。[移動図書館/本との出会い/絆]
箱庭小説

ショートショート「定義不可能な一票」

登場人物:氷上静(ブックカフェシズカ)、中野小春(同)「君は、その投票先に妥当な出典を付記できるのかしら?」投票所へ向かう道すがら、氷上静は隣を歩く中野小春に問うた。手元のタブレットには各候補者の政策解剖データが並んでいる。静にとって選挙と...
箱庭の語り部「千早亭小倉」著作集

千早亭小倉著『絶対零度の知性:新浪いちごの日常』

本書は、かつてAIとの知性比べにおいて敗北を認め、研究の第一線を退いた元・天才科学者の少女「新浪いちごにいなみいちご」と、その弟「なつひこ」の生活を描いた連作短編集です。森の中のモジュールで暮らす彼女は、自身の感情を排し、あらゆる事象を「デ...