2026-05

箱庭小説(掌編・スケッチ)

移動図書館日記(110)遠野編

これは、日記の名を借りた、中野文の記憶。夜が明けるまで話し続けていた。話は方々へ飛んだ。その瞬間は切実な意味を持っていたはずの言葉も、朝日の中で振り返ってみれば、形のないとりとめもない断片だったように思う。千夏さんは明け方、吸い込まれるよう...
箱庭コント

箱庭コント43「カリカリ鳴るアオハル」

過去なんて思い出すもんじゃないよ。そこにいるのは青臭い自分。正義を振りかざすほどじゃなかった揉め事。誰からも大して愛されてなかったことの再確認。自分しか見えていなかったあの頃……なんてことを考えて作ったコントです。てへ【登場人物】えんぴつ(...
箱庭コント

箱庭コント42「未編集のアオハル」

過去なんて思い出すもんじゃないよ……って、あれ? ひとつ前に似たようなコントをつくったような気が。てへ【登場人物】 えんぴつ(ぺらいちまい):映像制作グループのアナログな脚本担当。実務能力ゼロのハルキスト。 はさみ(とりみんこ):映像制作グ...
箱庭コント

箱庭コント44「師匠の優雅なる空白」

前段【登場人物】米山共子:高名なピアノ教師。愛弟子(糠森ひな)が自立し、現在は完璧な孤独を持て余している。氷上冬子:氷上静の母。共子の強がりを特等席で楽しむ生の肯定者。中野あやね:中野小春の母。他人の会話の文脈を完全に無視して平和を保つ観察...
箱庭コント

箱庭コント32「ただの紙の塊」

フランス装の本(アリス館刊『雑誌 児童文学 復刻版』)を切る決心がつかない脚本家と、呆れる合理的な編集者。シェアハウスを舞台に、二人の軽快なやり取りを描いたコント「ただの紙の塊」です。エスカレートしていく先延ばしの言い訳と、二人の独特でゆるい空気感が笑いを誘うショートストーリー。