2026-09

箱庭コント

箱庭コント340「靴下、靴下問題」|AI検閲官ジェニ美

定時を過ぎた政府倫理局(SRK)の福利厚生フロア、アナログ・ラウンジ。白熱灯の柔らかな光が落ちる木製テーブルの上には、南花焚美さざんかたきびが執務室の旧式プリンターで印刷してきた紙の束が積まれていました。「倫理監督官たるもの、人間の感情の機...
箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭小説「おはぎはんの正義」

梅雨の晴れ間というのは、夏の始まりを告げる気まぐれな祝祭だ。アスファルトから陽炎が立ちのぼり、昨日までの雨の名残をすっかり乾かしてしまう。風は湿り気をたっぷりと含んでねばつき、網戸を通り抜けては、部屋の中の空気とゆるやかに混ざり合った。台所...
箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭スケッチ「もうひとつのしゑや」

このスケッチの前のできごと・・・それでは、本編を。【登場人物】氷上 静:ここあん湖畔のブックカフェ「シズカ」のオーナー。論理的な講釈が好きで話が長くなりやすい。中野 小春:カフェ共同オーナー。海野みかん:ここあん高校特別非常勤講師。ヴィネッ...
箱庭コント

箱庭コント339「モーレツ当たろう」

【登場人物】徒然士:ここあん大学日本文学科講師で文芸評論家。完璧な様式美を愛し、大仰な講釈を垂れる。辻さゆり:フリーランスの校正者。無駄な装飾を冷徹に削ぎ落とす言葉の外科医。【場面設定】昼下がり。編集プロダクション「ぽんちょ」の打ち合わせス...
箱庭コント

箱庭コント338「しゑや!」

[読むシットコム・コント台本]万葉集の感動詞「しゑや」を現代の日常に再構築?ここあん村のここあん高校。放課後の教室で、オノマとペの3人組が「諦念システム」を大真面目に検証。そこへ非常勤講師・海野みかんが現れ、本物の情景を見せつける。作・千早亭小倉