ここあん村の住民は「だれもが主人公」なのですが、主役になりたがる、もしくは主役にされがちな一癖も二癖もある住民のかげにいる、あまり目立たぬ「パートナー」たちも大切な存在です。
高尚ぶった議論やペルソナを、身も蓋もない「生活のリアル」で崩し、不条理な日常に笑いと落差を生み出す配偶者たちを、ここでは「バイプレイヤーズ」と呼びましょう。
大災害「あのこと」を経て、より一層カオスを極める村において、「バイプレイヤーズ」が放つ飾らない日常の報告や小言は、物語に確かな生活の重力を与えます。暴走しがちなパートナーの「絶対的な天敵」であり、頼もしきバランサーでもあります。
相田 蒼汰
きさらぎタウン在住。相田ミキの夫、相田蒼汰は32歳の静かなる校正者です。妻の圧倒的ポジティブな暴走(エレベーターの全階ボタン押しなど)に日々振り回され、周囲へ土下座して回る苦労人です。しかし、妻の無理解に彼の「冷徹な論理チェック」が重なると、対話相手を完全に自壊させる二重の挟み撃ちへと変貌します。
海ママの夫
本名不詳の海ママを「よし子」と呼ぶ、60代後半の地味で几帳面な元役所職員です。妻が纏うミステリアスな夜の空気を、プロパンガスの未払い伝票など、日常の不始末で一瞬にして無効化します。朝からパチンコ妄想で鳴り響く「運命」に耐えかねて、裏の納屋へ避難する哀愁漂う姿も。
郷田 トメ
商店街会長・郷田剛の妻、郷田トメは60代後半の下町のおばちゃんです。スーパー「人生」の財布の紐と世俗のルールを握る絶対権力者です。夫の「自分のブロンズ像を建てたい」という暴走をピシャリと止め、バックヤードで夫が削った発泡スチロールのクズをガムテープで回収するタフな生活者です。
高島 ミツ子
ここあん図書館長高島雅也って、結婚してたのねという感じですが、雅也の妻ミツ子は30代後半の元保育士です。正論の鎧を脱げない完璧主義の夫をスルーしつつ、そのその不器用さを知り尽くしてもいます。「家ではプレッシャーで胃薬を飲み、クローゼットで日報を読んでいる」といった夫の愛おしい裏の顔を暴露し、頑固な夫の完璧主義を優しく解体する大らかな存在です。
バイプレイヤーズたちが登場するものがたりやコント
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箱庭コント234「バイプレイヤーズ@ここあん村」
ここあん村の150人を超える住人たちは、みなが主人公。脇役はいないのですが、ここは普段登場しない、住人のパート…


