「歌の人」または「歌う人」と呼ばれています。毎日決まった時刻にどこからともなく透き通った歌声を響かせる孤高の存在です。歌詞のないハミングのようなその声は、街の風景や機能の一部として溶け込んでいます。最初は「おばけ?」と驚く人もいますが、その声を聴くと誰もが不思議と心が穏やかになります。村の皆が知っているのに、なぜか誰もその歌を覚えられないという、謎に包まれた存在です。

「歌の人」が登場するものがたりやコント
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箱庭小説「呼応」
午後五時の時報がここあん村に響き渡ると、佐野健は手元のキューシートから一度目を離した。 コミュニティFMのスタ…
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連続ジェミ庵小説(3)
第7話「凡庸な選択と透明な父親」 【登場人物】カリソメ君:ここあん高校B組の男子生徒。同級生に歩み寄ろうと努力…
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掌編「歌の人(2)」
5時を4分過ぎた。 図書館の一階、大きな窓硝子の向こうで「三丁目の歌」が始まった 。 地域連携員の坂上節子は、…
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掌編「歌の人(1)」
午後5時3分。ここあん村の夕焼け空に、その音は響き始めた。いや、空気がある一定の周波数に置き換わったのだ。 「…





