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ZINE・住民のつぶやき

環奈への手紙

アンバーの遮光瓶を棚に戻し、指先に残ったベチバーの根の土臭さを静かに吸い込む。湿った土壌の香りは、神経のささくれを均すのに都合がいい。作業台の端に置いたタブレットの画面が、静かなアトリエの空気を白く切り取っている。植物の化学組成について調べ...
箱庭コント

円城寺奏のショートコント|外部

ここでは、円城寺奏(鴨下留美子の別名義)、千早亭小倉(椎名町助の元名義)のショートコントをご紹介。NOTEの記事(コント台本、ショートショート)へ飛ぶものがあります。
箱庭小説

新作落語「ちはやふるふる」酔酔亭馬楼

えー、人間てえのは不思議なもんで、こう頭がぼうっとする暑い時に限って、妙に利口ぶってみせたくなる御仁てえのが、どこにでもいるもんでございます。なに、暑さは関係ねえだろうって? まあまあ、いいじゃねえですか。で、この知ったかぶり、これがまた様...
箱庭小説

エッセー「上がり屋敷駅、数分間の永遠」鉄美鈴

執筆:鉄 美鈴(ここあん鉄道・駅員)三丁目駅のホームに立つと、いつも肺の奥が少しだけチリつく。四時四分。一日に二回訪れる、針と針が重なるその瞬間に、M線の池袋行きが滑り込んでくる。この電車は、村と外の世界を繋ぐ唯一の細い糸だ。けれど、その糸...