真田まる

ものがたり

スケッチ「外心」

椎名町三丁目の路地裏、「ものがたり屋」。テーブルを挟んで、二人の女が座っている。真田まるは、古い急須から湯呑みにほうじ茶を注いでいる。空野円は、窓の外を流れる雲を見ている。真田まる:円まどかさん、お茶入ったよ。今日のは、よく炒ってあるやつや...
ものがたり

コント「同一人物だと思ってました」

【登場人物】氷上 静:カフェ「シズカ」店主。理性の信奉者だが、現在は顔の区別がつかず混乱中。中野小春:カフェ共同オーナー。全てを善悪なく受け入れるが、今は適当な根拠で静を煽っている。真田まる:ものがたり屋店主。空野円:大学講師。静の元同僚。...
ものがたり

掌編「焚くは落ち葉か筑前煮」

これはまだ、真田まるが「ものがたり屋」を開く前のこと。彼女とおはぎはんが、互いにフリーの取材ライターとしてここあん村を駆け回り、まだ「盾と槍」という運命のバディになる少し前の物語――。ここあん村の金曜の夜は、いつもより少しだけ浮かれた空気が...
ものがたり

連続ジェミ庵小説(12)

第34話 未分類の孤独と右から二番目の棚【登場人物】氷上 静:ブックカフェ「シズカ」オーナー。本の分類に理性の限界を感じている。恋流波 陽:静の元彼(?)。劇団「かもかも」の役者。自身の恋愛における立ち位置を見失った青年。【スポット】ブック...
ものがたり

まるの国語辞典「まるさん」(2)

へったくれ(口の悪くて堪忍)意味 理屈も体裁も全部ひっくり返して、そんなもんどうでもええわって放り出すときに使う言葉や。様子① きれいにアイロンあてたシャツのボタンが、家出る直前にぽろっと取れたときの諦め。様子② 隣の晩ごはんの匂いが換気扇...