真田まる

定点観測

9月29日のここあん村|定点観測

06:35|boulangerie KONEKOの店先秋雨の匂いが漂う早朝、石窯の熱気で赤ら顔の生地こね子(35歳・パン職人)が店先へ木製看板を運び出す。しっとり濡れた路地を見つめ、たくましく腕組みをした。「この湿気、生地にはちょうどええわ...
箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭小説「鶴亀昌子は矛盾している」|地層3

深夜の編集プロダクション「ぽんちょ」は、締め切り間際の独特な熱気に満ちていた。聞こえるのは、パソコンのファンが発する微かな唸りと、誰かのキーボードを叩く乾いた音だけ。その静かな喧騒の中心で、鶴亀昌子——通称かめちゃんは、ゲラの赤字と孤独な戦...
箱庭コント

箱庭コント271「難しい話ばかりするからや」

[読むシットコム・コント台本]箱庭世界「ここあん村」の古民家カフェものがたり屋での三者三様の会話劇。難解な論理で言葉の鎧を纏う批評家氷上静に対し、直情的なライターおはぎはんと柔らかな詩的解釈を展開する店主真田まるが畳みかける。作・千早亭小倉
箱庭コント

箱庭コント207「大人の世界」|地層3

[読むシットコム・コント台本]編集プロダクション「ぽんちょ」にやってきた高校生のこはぎ(おはぎはん)と、ライターの真田まる。そこで出会ったのは、奇抜な企画を量産する編集者・臼葉だった。ここあん村の今(地層4)に連なる地層3のものがたり。作・千早亭小倉
箱庭コント

箱庭コント206「ビル風の縁結び」|地層3

[読むシットコム・コント台本]強風が吹くここあんタワーの下、風速データに固執する院生・ミツヒデと、温かいコロッケを死守したい高校生・こはぎ(おはぎはん)が遭遇。ここあん村の今(地層4)に連なる、地層3のものがたり。作・千早亭小倉