糠森ひな(地層2)

箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭小説「雨の記憶」|地層2

氷上静が大学院で哲学を学び、糠森ひなが音大への進学を控えていた、そんな地層2の雨の日のものがたり。梅雨の合間の、自信なさげな光がここあん村の路地に射し込んでいた。その光は、迷子のようにも見えた。路地の奥に、レコードショップ「Lost & F...