ものがたり 移動図書館日記(114)遠野編
これは、日記の名を借りた、中野文の記憶。息を、口から細く長く吐き出す。吐いた分だけの空気が、鼻の奥をすっと抜けていく。今日の朝の空気は、春の匂いを含んであたたかくさえ感じた。ただ、ここあん村からやってきた千夏さんにとっては、まだ肌を刺すよう...
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