氷上静(地層3)

箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭スケッチ「どっちどっち」|地層3

どっちどっち喫茶「小古庵」の昼下がり。店の神崎志乃ママが静かにカップを磨くカウンターから少し離れたテーブルで、文芸評論家の徒然士が大仰なため息をついた。「実に嘆かわしい。今の世は、口を開けば敵か味方か、善か悪か、好きか嫌いか、正しいか正しく...
箱庭コント

箱庭コント168「雪虫と防衛線」|地層3

地層3。深海魚が氷山の懐で、のんきに泳いでいたころの一幕。【登場人物】氷上 静:ここあん大学哲学科講師。理性の信奉者。自分の内なる激情を恐れ、常に論理と定義の鎧で武装している。恋流波 陽(ハル):ここあん大学の学生。静の孤独な思考の海に潜り...
箱庭コント

箱庭コント159「孤独とエピクロスの庭」|地層3

地層3。深海魚が氷山の懐で、のんきに泳いでいたころの一幕。 【登場人物】氷上 静:ここあん大学哲学科講師。理性の信奉者。恋流波 陽(ハル):ここあん大学の学生。飄々とした態度で静の書斎に入り浸っている。【場面設定】氷上静の自宅、書斎。静はデ...
箱庭コント

箱庭コント130「2つのクロールと不条理のリレー」|地層3

人と人との出会いというものは、振り返ってみるとひどく曖昧なことがある。 気づかぬうちに街角ですれ違っていたのかもしれないし、どこかの喫茶店のカウンターで、偶然隣り合って座っていたのかもしれない。これは、後に湖畔でひとつのブックカフェを営むこ...
箱庭コント

箱庭コント102「乗車権の剰余と十円玉のドラマ」|地層3

地層3。深海魚が氷山の懐で、のんきに泳いでいたころの一幕。 【登場人物】氷上 静:ここあん大学哲学科講師。理性の信奉者。世界のすべてを論理で解体しようとする。恋流波 陽(ハル):ここあん大学の学生。飄々とした態度で、静の論理の隙間に無邪気に...