2026-01

箱庭小説(掌編・スケッチ)

移動図書館日記(2)「折れた突っ張り棒」

【移動図書館/図書館が舞台の小説】図書館司書・菜箸千夏の日記。余震の揺れが呼び覚ます「あの日」の記憶。閉架書庫で見つけた折れた突っ張り棒が意味する、日常という秩序の脆さについて。作・千早亭小倉 紹介図書:アルベール・カミュ『ペスト』
箱庭コント

箱庭コント311「垂直の訪問者」

【登場人物】さやかっくす:「ペンタ」の自称管理人。まんのすけ:ここあん村の他称「元祖ニート」【場面設定】午後二時。筋金入りの引きこもり、まんのすけが自室で「天井のシミの数を数える」という崇高な業務に励んでいる。(2階の窓ガラスが、コンと鳴る...
箱庭の語り部「千早亭小倉」編著作集

『コンセプト・ハイ2「眠りった。」千早亭小倉ショートショート集[2]』

本作は、評論家、作家、物語の登場人物など、「虚構」に関わる人々を主役に据え、創作と現実の境界を揺さぶるメタフィクション的なショートショート集です。物語の定型クリシェへの反逆、批評家の裏事情、AIによる解釈のズレなどが、ユーモアと風刺を交えて...
箱庭小説(掌編・スケッチ)

移動図書館日記(1)「カワラナデシコと秩序」

【移動図書館/図書館が舞台の小説】図書館司書・菜箸千夏の日記。駅で見かけたナデシコの花と、分類できない記憶。完璧な「秩序」を求める心と、復興の中にある「混沌」との葛藤の始まり。作・千早亭小倉 紹介図書:梨木香歩『家守綺譚』
箱庭小説(掌編・スケッチ)

日付のない日記|用件を言えない男

高校時代の三者面談で、担任教師が私の進路について尋ねた。当時、本気でそう思っていた私は、何のてらいもなく「漫画家になりたいです」と答えた。別に大学へ行かないと宣言したわけでもなかったのだが、その正直すぎる答えに、教師も、隣に座っていた母親も...