文化と休息が交差する湖畔の街
小古庵地区は、ここあん湖の西岸中央部に位置する平地エリアです。村に点在する9つの庵のまとめ役であった「九つ庵」が名前の由来となっており、現在も村の文化と休息の交差点として機能しています。
この地区には、村の人間関係のハブとなる重要な飲食店が集まっています。路地裏には、地区の名前を持つ、喫茶「小古庵」が佇み、ここあん村4ママのひとり神崎志乃がどんな客の話も静かに受け止めます。活田地区との境界にある急な階段の上には、やはり4ママのひとり渡良瀬愛子、愛称ラブちゃんが絶品の筑前煮を振る舞う老舗居酒屋「ここきた」が店を構えています(現在、住所を活田と小古庵どちらにするのかもめています)。そして、「あのこと」のあと、湖畔には、現代思想家の氷上静と、すべてを受け入れる包容力を持つ中野小春が共同運営するブックカフェ「シズカ」がオープンし、住民たちの新たな憩いと思索の場となっています。

今日もまた、理屈をこねる大学講師たちや、映画制作に熱中する「アーヌエヌエ」の若者たちなど、多様な住人が集まってきます。「小古庵」では文化人たちの議論がアルバイトの東山キイロによって無邪気に破壊され、「ここきた」では愛子の手料理を囲んで世代を超えた会話が交わされます。小古庵地区は、理屈と感情、そして生活の摩擦が最も豊かに発生する、ここあん村の日常の心臓部と言える場所です。





