中野楓子

箱庭コント

箱庭コント120「欲望を映す鏡」

【登場人物】古暮 賢人:ここあん大学院生(M1)。複雑系科学専攻。常に世界の崩壊に怯え、周囲の空気を重くする小心者。平泉 慧:ここあん大学院生(M2)。理論物理学専攻。エネルギー保存の法則を遵守し、一切の無駄を嫌う省エネ主義者。金田 エリ:...
箱庭コント

箱庭コント56「にゃでて」|地層3.5

ここは、ここあんタワー最上階にある展望カフェ「展望台」。中野小春が姪の楓子と、ここあんの風に吹かれながら、のんびりパフェなどをつついていた。「楓子ちゃん、今日はなんだかいつもと違うね。どうしたの? 眉毛がピクピクしてるけど」「え? あ、別に...
箱庭小説(掌編・スケッチ)

移動図書館日記(61)

遠野からの旅人 移動図書館司書・菜箸千夏の日記。かつて東北でボランティアをしていた中野文との出会い。多くを語らずとも同じ重さを知る先輩の静かな声が、淀んだ空気を入れ替えていく。[移動図書館/ボランティア/共振]
箱庭小説(掌編・スケッチ)

移動図書館日記(48)

記録と検閲 移動図書館司書・菜箸千夏の日記。村の記録映画を撮る学生と、貸出禁止の郷土資料。『1984』の真理省のように、失われた過去を「なかったこと」にする罪悪感と、司書の倫理。[移動図書館/記録/検閲]
WORKS

千早亭小倉著『移動図書館のものがたり』

宮沢賢治が描いたイーハトヴのように、現実の東京の境界域でありながら作者の心象スケッチの中に広がる架空の地「ここあん村」。本書は、この不思議な村と、かつて大きな震災を経験した東北の沿岸部という二つの土地を舞台に、「移動図書館」というひとつの乗...