菜箸千夏

箱庭コント

箱庭コント14「二つに折れない自尊心」

【登場人物】徒然士(51):文芸評論家。完璧な様式美を愛し、古風で尊大な口調が特徴。「ちょんまげ生えるわ」が口癖。菜箸千夏(29):図書館司書。秩序を重んじ、凛とした佇まいの才媛だが、生真面目すぎて話がズレる傾向がある。【場面設定】ここあん...
箱庭小説(掌編・スケッチ)

連続ジェミ庵小説(12)

第34話 未分類の孤独と右から二番目の棚【登場人物】氷上 静:ブックカフェ「シズカ」オーナー。本の分類に理性の限界を感じている。恋流波 陽:静の元彼(?)。劇団「かもかも」の役者。自身の恋愛における立ち位置を見失った青年。【スポット】ブック...
箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭小説「歌の人(1)」

池袋から数分、幻の椎名町三丁目から広がる架空の村「ここあん村」の記録。千早亭小倉による掌編、コント、移動図書館の活動日記を掲載。
箱庭コント

箱庭コント46「斜めのセロハンテープ」

【登場人物】菜箸 千夏:司書。本の並びが少しでも傾くと落ち着かない。菜箸 かな:千夏の姉。翻訳家。袋のシワやパンの凹みを面白がる。【場面設定】夕方の移動図書館。カウンターで千夏が作業をしている。そこへ、スーパーの帰りのかなが入ってくる。かな...
箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭小説「それぞれの鎧」

ここあん図書館二階、かつての一般図書フロアは、菜箸千夏にとって、完璧に調律された楽器のような場所だった。背表紙の高さ、色合い、日本十進分類法の聖なる数字。そのすべてがミリ単位で管理され、静謐な調和を奏でる。彼女は書架の端から端までを検分し、...