コント台本

箱庭コント

箱庭コント316「こぼれた紅茶」

【登場人物】花野 環奈はなのかんな:古生物学者。万物を時間軸で捉える。平泉 慧ひらいずみけい: 理論物理学者。万物を数式で捉える。たま:環奈のAI(詩的)。【場面設定】ここあん大学早稲田サテライトの地下ラウンジ「アンコンフォーミティ」。中央...
箱庭コント

箱庭コント308「湾曲の正当性」

登場人物:中野あやね、中野楓子中野あやね(65歳・小春の母)は、まな板の上で極端に曲がった胡瓜の端を、親指の腹でなぞっていた。「ねえ、この湾曲には、植物なりの正当な理由があると思う?」孫の楓子(19歳・大学生)は、換気扇の回る周期的な風圧を...
箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭コント309「『安心』の定義」

登場人物:菜箸千夏、菜箸かな菜箸千夏(28歳・図書館司書)は、分厚い国語辞典のページを指で挟んだまま、小さくつぶやいた。「……『安心』の語釈が、冷たすぎる」千夏の姉かな(34歳・翻訳家)は、手元の洋書から視線を上げずに答える。「辞書はカウン...
箱庭コント

箱庭コント310「文房具トリオ」

登場人物:ぺらいちまい、しあんまぜんた、がらすきらいぶ築40年、風呂なしアパート。湿気た畳の上で、三人の「表現者」が睨み合っていた。「僕は、ぺらいちまい(23歳・脚本家志望)。あだ名は『えんぴつ』だ。世界をト書きで記述するために生きている」...
箱庭コント

箱庭コント311「垂直の訪問者」

【登場人物】さやかっくす:「ペンタ」の自称管理人。まんのすけ:ここあん村の他称「元祖ニート」【場面設定】午後二時。筋金入りの引きこもり、まんのすけが自室で「天井のシミの数を数える」という崇高な業務に励んでいる。(2階の窓ガラスが、コンと鳴る...