箱庭小説

箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭小説「歌の人(1)」

池袋から数分、幻の椎名町三丁目から広がる架空の村「ここあん村」の記録。千早亭小倉による掌編、コント、移動図書館の活動日記を掲載。
箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭小説「寄港地の午後」|「物語の寄港地」シリーズ

ここあん村・寄港地シリーズ。初夏の光が差し込むブックカフェ「シズカ」。中野小春は明治期の植物図鑑を丁寧に繕い、氷上静はその作業音に耳を傾ける。金継ぎの器に注がれた一杯の珈琲と、触れ合う指先。言葉少なく寄り添い、共に息をする二人の確かな日常を描く珠玉の掌編。
箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭小説「エスの心細さ」

学バス「さやかっくす」の揺れは、いつも規則性がなくて、胃のあたりを不快にさせる。窓の外には、垂直に移設された校舎が、無意味な巨大な墓標みたいに立っている。僕はリリカさんの真後ろの席から、彼女が読んでいる雑誌を覗き込んだ。ここあん高校の同人誌...
箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭小説「それぞれの鎧」

ここあん図書館二階、かつての一般図書フロアは、菜箸千夏にとって、完璧に調律された楽器のような場所だった。背表紙の高さ、色合い、日本十進分類法の聖なる数字。そのすべてがミリ単位で管理され、静謐な調和を奏でる。彼女は書架の端から端までを検分し、...
箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭小説「ものがたりをひとつだけ」|はてな

「ものがたりをひとつだけ」人気のケーキ店主・丹波りんが、「あなたの物語、聴きます」と掲げる女、真田まるの営む古民家を訪れる。りんは、自分が作った漆黒のムースを「一番の毒」としてまるに味見させる。まるは、その味が純粋な心を破壊した「罪の味」だ...