箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭小説(掌編・スケッチ)

移動図書館日記(6)「行列と世間話」

【移動図書館/図書館が舞台の小説】司書・菜箸千夏の日記。貸出の列で始まる井戸端会議は「業務遅延」か、それとも「生活の音」か。効率を求める私の秩序と、村の人々が作る温かい混沌。千早亭小倉・作 紹介図書:梨木香歩『西の魔女が死んだ』
箱庭小説(掌編・スケッチ)

物語の「仕掛け」を味わうための短期集中講義【第2回】「日常の『見え方』を変える技術」

「物語の『仕掛け』を味わうための短期集中講義」第2回です。前回は、世界の「境界」を溶かす手法を見ました。疑問に思われたこともあると思いますが、ひとまず先に進むことにしましょう。今夜は、私たちが普段見ている「日常の風景」や「特定の土地」に、作...
箱庭小説(掌編・スケッチ)

ビターここあん

日常の賑やかなコントや軽快な掌編とは一線を画す、しっとりとほろ苦い「大人の素顔」を描いたシリーズ「ビターここあん」。他の箱庭コントや掌編との一番の違いは、会話のテンポや屁理屈の応酬を楽しむのではなく、「理屈や言葉の鎧が剥がれ落ちた瞬間」をじ...
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移動図書館日記(5)「折り紙の動物園」

【移動図書館/図書館が舞台の小説】司書・菜箸千夏の日記。子どもたちが残した折り紙のエビとラッコ、そして歪んだハート。分類不能な「感情の塊」を、司書はどう処理し、どこへしまうのか。千早亭小倉・作 紹介図書:小川洋子『博士の愛した数式』
箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭コント309「『安心』の定義」

登場人物:菜箸千夏、菜箸かな菜箸千夏(28歳・図書館司書)は、分厚い国語辞典のページを指で挟んだまま、小さくつぶやいた。「……『安心』の語釈が、冷たすぎる」千夏の姉かな(34歳・翻訳家)は、手元の洋書から視線を上げずに答える。「辞書はカウン...