ものがたり お題014. 出来心と及第点
公園のベンチ。街灯の光の下、糠森ひなは図書館で借りた分厚い本を開いていた。表紙には『古典落語名作選』とある。目次に並ぶ見慣れない題名の中から、彼女が偶然開いたのは『出来心』という噺だった。冒頭、泥棒の親分が、失敗ばかりで仲間の評判も悪い子分...
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