箱庭コント

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箱庭コント54「ちょんまげ生えるわ」

珈琲の黒い水面が波打ち、映り込んだ蛍光灯が揺れる。分厚い一枚板のテーブルに叩きつけられた掌の熱が、カップの底を揺らしたのだ。「なぜだ! なぜ村の連中は使わんのだ、『ちょんまげ生えるわ』を!」徒然士ただぜんじの口から飛んだ飛沫が、喫茶店「小古...
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箱庭コント93「大遅刻の免罪符」

ここあん鉄道3丁目駅の改札口で男が泣き叫んでいた。「火曜だ! 俺が池袋を出たのは火曜の朝なんだ! なんで金曜になってるんだよ!」握りしめたスマホの画面には、取引先からの不在着信が五十数件。男のネクタイは歪み、目は血走っている。ここあん鉄道の...
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箱庭コント7「未定義のコースター」

ブックカフェシズカの朝。マホガニーのカウンター。静が、一分の狂いもなく磨き上げるその滑らかな銀河に、それは「こぼれて」いた。液体ではない。漆黒の絵具を垂らしたような、しかし奥行きだけが無限に続く「空間の剥離」だ。「……事象の地平面の漏出? ...
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箱庭コント70「解像度のデュエリスト」

【登場人物】リリカ(B組):シニカルな「冷たい最強」。数学の問題集を解いている。ギオン(オノマトペ王子):元文芸部。感覚派。「至高のオノマトペ」を探す男。ギタイ(擬態語の求道者):ギオンの双子の兄弟(新キャラ)。「音のしない状態」にこそ真実...
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箱庭コント2「旅人算とクリシェの現在地」

【登場人物】黒崎 文(A組):文芸部部長。「魂」と「エスプリ」にこだわる「熱い最強」。堂島 巧(A組):文芸部員。「定義」と「構造」の番人。リリカ(B組):シニカルな「冷たい最強」。弟(太陽) が天敵。氷上 静:ブックカフェ「シズカ」オーナ...