ペンタ

箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭小説「都合の悪いもの」

巨大塔「ペンタ」の屋外避難階段は、いつ来ても冷たい風が吹き抜けている。五角形の石造りの壁に背を寄せ、ここあん高校で美術科を担当する月石みづきは踊り場の鉄柵越しに霧をまとった山並みを眺めていた。眼下には、小名地区の民家の屋根が小さく広がる。そ...
箱庭コント

箱庭コント266「路傍の石」

[読むシットコム・コント台本]箱庭世界「ここあん村」の月が落ちない理由を巡るロマンと現実の食い違い。山本有三『路傍の石』のエピソードをきっかけに、噛み合わない会話と道端の石の価値を巡るズレた熱弁が繰り広げられる日常シットコム。作・千早亭小倉
箱庭コント

箱庭コント231「歯磨きのバタフライ・エフェクト」

【登場人物】古暮 賢人:ここあん大学院生(M1)。日常の些細な摩擦を過剰な論理で語り、他人にたかろうとする小心者。さやかっくす:塔「ペンタ」の管理人で学バスの運転手。思考よりも肉体の感覚を優先する野生派。【場面設定】巨大塔「ペンタ」の外壁付...
箱庭コント

箱庭コント171「コンクリにめりこむ主人公」

シットコム台本|空間設計の矛盾を巡り激突するインテリふたり。地下二階の存在しないバルコニーから始まるコミカルな会話劇です。喫茶店員キイロの突拍子もない大逆転の推理により、物語は前衛的な建築SFへと昇華します。作・箱庭の語り部千早亭小倉
箱庭コント

箱庭コント170「翠の『てへっ』は文化財」

【登場人物】緑野 翠みどりのみどり:ここあん村村長。村を完全に掌握しようとする理想主義者だが、不都合な現実は「てへっ」でごまかす。三成みつなり ミツヒデ:ここあん大学日本文学科講師。テクストの解剖医。「要するに」で相手の自意識を身も蓋もない...