鈴木美桜

箱庭小説(掌編・スケッチ)

箱庭小説「弱論争」

休館日。静寂に包まれたここあん村立図書館内。2階フロアの隅にある作業机は、除籍された本の山が地層のように連なり、さながら発掘現場のようだった。年に一度のブックリサイクル市に向け、役目を終えた大量の蔵書を来場者に気持ちよく譲り渡すための、地道...
定点観測

9月29日のここあん村|定点観測

06:35|boulangerie KONEKOの店先秋雨の匂いが漂う早朝、石窯の熱気で赤ら顔の生地こね子(35歳・パン職人)が店先へ木製看板を運び出す。しっとり濡れた路地を見つめ、たくましく腕組みをした。「この湿気、生地にはちょうどええわ...
箱庭コント

箱庭コント250「カツカレーの心理学」

[読むシットコム・コント台本]カツカレーの配置を顔に見立てる「シミュラクラ現象」から始まる会話劇コント。箱庭世界「ここあん村」の感覚派東彦と、何でもデータ化しようとする元天才研究員いちごの噛み合わないやり取り。作・千早亭小倉
箱庭コント

箱庭コント237「シャショーって何ですか?」

[読むシットコム・コント台本]箱庭世界ここあん村の図書館のゴミ置き場を舞台に、「抽象」と「捨象」という難解な概念を読み解く哲学コント。物を捨てられない司書鈴木美桜をメインに、ここあん村の人気キャラが多数登場。作・千早亭小倉
スポット

移動図書館車ロマコメ号|箱庭ここあん村の中心スポット

ここあん図書館司書菜箸千夏とともに、ここあん村の仮説団地を走る移動図書館車「ロマコメ号」は、マイクロバスを基に改造された、角に丸みのある愛らしい外観の車両です。車体は、上部に温かみのある黄色、下部に深い赤紫色を配した、サツマイモを思わせるツ...